私たち同性カップルが家を買うにあたって、新築マンションを選んだ理由と住宅ローン手続きに関してご紹介します。
同性カップルの婚姻制度が未発達の日本でどうすれば一緒に住宅を購入できるのか気になりますよね?
- なぜ新築マンションを選んだのか?
- 住宅ローンはどうやって組めばいいのか?
- 購入費用はどれくらい必要か?
同性カップルで一緒に住宅を購入するにはどうすればいいのか分かりませんよね。
私たちも全然知らずに購入を考えていました。
その私たちがなぜ新築マンションにしたのか、住宅ローンはどうしたのか、費用面などをお話します!
- 女性同士で住むならセキュリティもしっかりしていて、バリアフリーにもなっている資産価値の高い新築マンション!
- 同性カップルではペアローンや収入合算にメリットを感じず、単独で住宅ローンを組んだ。
- 初期費用の資金だけでなく、入居後に必要となる費用も多めに見積もっておく。
なぜ新築マンションを購入したのか?
- 都心部に建てられることが多い。
- マンションは駅近が多い。
- 周辺に買い物する場所があることが多い。
- 建物や部屋がバリアフリーになっている。
- 建物のセキュリティがしっかりしてる。
- 中古物件と違い、最初にリノベーションや修繕費用がかからない。
- 建つ前に一部間取りを変更したり、カラーを変えたりできる。
- 中古と違い部屋や駐車場の場所を選べる。
- 建物の資産価値が高い。⇦ここが決め手
⇒以前、私たちが中古の団地を購入しようとしてやめたときの話はこちら。
交通の便がいい
最近の新築マンションは中古マンションに比べて、駅近や駅直結など交通の便がよく、立地のいいところが多いです。
※中古マンションといっても築年数の浅いもので都心部や駅近に建ってこともありますし、バリアフリーになっているところもあります。
最寄り駅に近くなるほど、販売金額は高額になる傾向があります。
しかし、駅近でも高台に建っていたりすると、マンションまでの道が急な坂道だったりするので、駅までの道など周辺の環境は確認しておく方がいいでしょう。
また、街の主要道路に隣接している場合は、車の騒音やマンションへの出入りがしにくいこともあり注意が必要です。
周辺環境が整備されている
学校や塾などの教育環境、クリニックなどの医療機関、買い物ができる施設、銀行や公的機関などが整っていることが多いです。
長く住むことを考えるなら、医療機関や買い物できる場所が近いところがおすすめです。
特に教育機関がその地域から立ち退くことは少ないでしょうから、ファミリー層に需要がある地域であると言えるでしょう。
建物が整備されている
中古マンションに比べ、建物・エレベーターの出入りが入居者のみ(鍵が必要)となっており、部屋のセキュリティもしっかりしています。
我が家の場合は窓にセンサーがついており、外部からあけられた場合は警報が鳴るようなセキュリティになっています。
特に、私たちは女性同士のカップルなので建物や部屋のセキュリティがしっかりあるところも重要視しています。
また、建物・部屋ともにバリアフリー化されており、車いすでも生活できるような工夫もされています。
将来のことを考え、「体が不自由になったときでも一緒に生活できるように」と考えて選びました。
部屋や駐車場が選べる
新築マンションは部屋や駐車場の場所が先着順で決まっていき、人気物件の場合は抽選になることもあります。
マンションによりますが、間取りや広さの種類が色々あるので自分の好きな部屋や階を選ぶことができます。
駐車場は、敷地面積の関係で部屋数と同数でないことが多く、機械式に比べ平面駐車場は人気なのですぐに埋まってしまいます。(立体駐車場があるマンションもあります。)
機械式は車の出入庫に時間がかかるため、時間に余裕を持つ必要があります。
建物の資産価値が高い
一軒家は建物の耐用年数が約20年と言われており、20年以上では建物の価値がなくなり、売却時は土地のみの値段になることが多いようです。
マンションは耐用年数が47年、寿命100年以上と言われています。
中古マンションは購入する築年数にもよりますが・・・
例えば、築年数30年のマンションを購入する場合、入居時にすでに30年経っているので住宅ローン返済後(35年として)は築年数65年に・・・。
新築マンションであれば築35年になるので、建物の価値は変わってきます!!
※将来的にその土地の値段が上がれば、売却時の値段も上がる可能性も。
こういった理由で、住宅ローンを借りる時には築年数が浅いほど、銀行の審査に通りやすくなります。
以前、私たちが中古の団地を購入しようとしたときに住宅ローンの審査に落ちた理由の一つがこの「資産価値」でした。
資金が十分にある場合は、中古物件でも審査はスムーズに通ることがあるようです。
⇒以前、私たちが中古の団地を購入しようとしてやめたときの話はこちら。
契約から住宅ローン契約、購入までの流れ
モデルルーム見学~入居まで
モデルルームを見学してから1ヶ月以内で契約しました。
見学時にはすでに全戸数の1/4が契約済みまたは交渉中になっており、建物もエントランスホール部分が作られ始めていました。
契約を急いだのは残り少ない平面駐車場を確保するためと、部屋のドアや床のカラーを選べる期限が迫っていたためでした。
契約してから、入居手続き会までに10ヶ月ほどあり、その間に住宅ローンの申請などを行いました。
住宅ローンを単独にした理由
以前、中古の団地を購入しようとしたときには主要な銀行にあたっていましたが、新築マンションのときは仲介業者と提携しているネット銀行への申し込みを行いました。
前回の中古物件購入時と同様に、住宅ローンは『あーと単独』で契約することにしていました。
同性カップルが合同で住宅ローンを借りるとなるとパートナーシップ制度がない地域では以下の公的な書類の作成が必要になります。
➊合意契約に係る公正証書および任意後見契約の正本または謄本
➋任意後見契約に係る登記事項証明書
(条件の書類の種類は銀行による)
ペアローンや収入合算で借入金額も多くはなるためマンションの選択肢を広がりますが、書類作成やローンの事務手数料でお金がかかることや、住宅ローンの審査時に在籍確認をされるため(職場が一緒であったため)、「単独での契約」を選択しました。
出来るだけ費用を抑えたかったという部分が大きかったですね。
私たちは頭金0で住宅ローンを借入しようとしていましたが、女性単独で借りることで審査が通らなかったり、借入可能な金額が低く設定されてしまったりと不都合なことは多かったと思います。
女性は出産や育児などライフスタイルが変わる可能性が大きいから審査が厳しくなるそうです。
知り合いからある信託銀行を教えてもらい、そこに審査を出すと金利1.0%以上の条件付きでしたがすんなり審査は通りました。(知り合いの男性は私と年収は同等でしたが団信込みで金利0.7%でした。)
団体信用生命保険も込みで最終金利1.2%を切り、契約しました。
団体信用生命保険は金利のことを考え、病気などで働けなくなったとき50%カット(金利0.15%プラス)になるタイプにしました。
購入費用について
マンション購入を決めてから共同貯金を始め、約1年半で120万程を貯めました。
お互い、個別にも貯金していたので資金としてはもう少し余裕がありました。
マンションの価格は2890万円でしたが、契約時に別途で手付金50万円(入居後返金予定)と諸費用170万ほどがかかりました。
この諸費用は住宅ローンの組み方によっても金額が変わるので注意が必要です。
私たちの場合は、契約時に80万程の値引きをしてもらったので初期費用としては90万円ほどでした。
(契約時に払った手付金50万円を初期費用として当ててもらったので、追加の支払いは40万程度で済みました。)
住宅購入の費用だけではなく、引っ越し費用や新しい家具家電の購入、不動産取得税など、新生活を始める中で出費もたくさんあるので資金には余裕を持っておくことが大切です。
購入後も、一軒家・マンション関係なく管理・修繕するための費用、固定資産税などの税金関係が継続して必要になります。購入してからの資金計画も必要です。
まとめ
今回は、新築マンションを購入した理由と住宅ローン手続きの話でした!
住み始めてもうすぐ2年になりますが、本当にこのマンションを購入してよかったなと思っています。
将来を見越しての場所選びは大切ですね。
同性カップルのため、住宅ローン借り入れに書類作成が必要になることもありますが、私たちのように単独で借り入れして生活してるカップルもいます。
住宅の購入後も継続的に管理するための資金が必要となるため、パートナーと生活していく上で、十分な資金計画を立てて、購入することをおすすめします。
see you next time!